「自死・自殺の表現に関するガイドライン」
~言い換えではなく使い分けを~
「自殺」を「自死」に言い換えては、という議論があります。
2013年3月に島根県が県の「自殺対策総合計画」における表現をすべて「自死」に統一しました。
評価する声がある一方で、十分な議論がないままに言い換えが進むことに危機感を持つ人が多いことも事実です。
また、どのような考えに基づいて言い換えをすべきか、あるいはすべきでないのか、戸惑いの声も多く聞かれます。
私たちは、すべての言い換えには反対です。
自死・自殺には、様々な側面があり、総合的な観点から考えることが求められているからです。
実態に向き合い、様々な立場の関係者の心情をくみながら、丁寧に使い分けをすることが大切ではないでしょうか。
そこで、2013年9月に当センターは「自死・自殺の表現に関するガイドライン」をまとめ、賛同する自死遺族支援や自殺対策に取組む21の民間団体と共に関係諸機関に提言しました。 参考にしていただければ幸いです。