「オンライン自死遺族わかち合い」実施のためのガイドライン

「『オンライン自死遺族わかち合い』実施のためのガイドライン」作成に向けて

自死遺族が同じような経験をした人と思いや経験を共有する「わかち合い」は、遺族同士がありのままの思いを語り合える場として各地に定着してきました。

ただ、2020年3月以降、新型コロナウイルス感染防止のために各地の「わかち合い」は開催中止を余儀なくされました。6月頃から少しずつ再開されているものの、三密を避けるために開催時間の短縮その他の対策が取られることも多く、従来と同じような開催は難しくなっています。また、外出しての参加をためらう遺族も少なくないと思われます。

そのような状況のもと、インターネットを介した「オンラインわかち合い」開催の動きが広まりつつあります。「オンラインわかち合い」は、従来の「わかち合い」参加者だけでなく、これまでいろいろな理由で参加できなかった遺族にも参加の機会を開き、仲間や支援につながる可能性を広げるほか、実施方法の多様化をもたらすなど、さまざまな発展の可能性を有しています。

その一方で、「オンラインわかち合い」の実施には、対面の「わかち合い」では想定されなかったようなさまざまな課題もあります。NPO法人全国自死遺族総合支援センターでは、早急にそれらを整理する必要があるとの認識のもと、ワーキンググループを立上げ、以下のような手順を踏んで、ガイドラインを作成することとしました。

STEP 1

まず、情報共有と収集、そして更なる検討のための叩き台として、「『オンライン自死遺族わかち合い』実施のためのガイドライン ver. 0」を作成し、公表します。このver. 0では、「オンラインわかち合い」の予想される主な利点と課題を挙げ、後者に関しては、現時点で考えられる対処例も提示します。

STEP 2

「オンラインわかち合い」の経験のある方々から、現場で実際にどのような利点や課題を感じておられるか、そして、安全な実施のためにどのような工夫をされているかについて情報を収集します。

STEP 3

集まった情報を踏まえ、暫定版として「『オンライン自死遺族わかち合い』実施のためのガイドライン ver. 1」を作成し、公表します。

STEP 4

その後、皆さまからのフィードバックや情報通信技術の進化、現場実践の多様な広がり等に合わせて、ガイドラインを更新する機会を設けます。

「オンラインわかち合い」の安全な実施・普及により、遺族が安心してわかち合いに参加できる機会がいっそう広がるように、多くの皆さまのご協力をお願いする次第です。どうぞよろしくお願いいたします。

2020年10月27日

NPO法人全国自死遺族総合支援センター
代表 杉本脩子

「『オンライン自死遺族わかち合い』実施のためのガイドライン」
作成ワーキンググループ(50音順敬称略)
井手敏郎、工藤智徳、佐々木浩則、杉本脩子、高村和雄、水谷みつる